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シーリング工事の施工手順について(その2)

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シーリング工事の施工手順について(その1)の続きとなります。

シーリング工事の手順

プライマー塗布

シーリング材にセットされているメーカー指定のプライマーを使用して塗り残し、塗りムラ、塗り不足がないように、入念に塗布していきます。

塗布後は、所定の乾燥時間をしっかりと守って次の作業に入ります。

プライマー塗布後の注意

被着面以外には、できるだけプライマーが付着しない様にしていく。

プライマー塗布後、シーリング材メーカーの指定する時間以内にシーリング充填を終了する。

(通常は30分以上60時間以内)

時間が経過してしまった場合やプライマー塗布後プライマー塗布面にほこり、ゴミ、雨水等が付着した場合には、プライマーを再度塗布していく。

シーリング材の充填

目地幅に合わせたノズルで気泡、打ち残しがないようにすき間なく目地隅々まで盛り上げるようにシーリング材を充填していく。

ヘラ押さえ

へらなどを使いシーリング材を押し込むようにして表面を平滑ししていきます。

ヘラ押さえ作業の注意点

溝や模様、柄に合わせて、できるだけ違和感のないようにヘラなどで押さえていく。

また模様、柄が深い場合、マスキングテープと表面の間にすき間があると、シーリング材がはみ出しやすいので注意していく。

マスキングテープの剥がし

シーリング材が硬化しない間にマスキングテープを棒切れなどに巻き付けながら剥がしていく。

マスキングテープを剥がすときの注意点

貼り付けてから長期間放置すると粘着性が上がり、サイディングの化粧面を損傷することがあるので、張りつけ後、1~2日以内で、かつシーリング材が硬化しない時間内にはがしていく。

清掃

マスキングテープの粘着剤や充填箇所以外に付着したシーリング材およびプライマーは布等でふき取る。

仕上がりのチェック

清掃作業終了後、目視にてシーリング材の打ち残し、表面の凹凸、気泡などの仕上がり状態をチェックする。

シーリング工事後

1、シーリング材が充填されているかを確認をしていく。不十分な場合には、漏水事故やシーリング材の剥離の原因になることがあります。

2、目地幅よりはみ出したシーリング材や、サイディング材の表面に付着したシーリング材をそのまま放置しておくと、シーリング材自体が白化したり(薄層白化)、サイディングの汚れの原因になるので、布等で除去していきます。

3、シーリング材の上から塗装を行っていく場合には、シーリング材メーカーの指定する期間を守って塗装仕上げを行っていきます。

それを外れますとシーリング表面からの塗膜の剥離、きれつ等の不具合が早期に起こる事があります。

(外気温によって、異なってきますが通常はシーリング工事後2日以上10日以内)

なお、シーリング目地はサイディングや建物の動きに合わせて伸縮しますので、シーリング目地上の塗膜には、経年で割れや剥離が生ずることがあります。