外壁サイディングの塗装工事を行う際には、決まった手順といものがあります。
施工手順を知っておくことで、手抜き工事防止につながりますので、工事成功の可能性が高まります。
ここでは、外壁サイディングの塗装の手順について解説していきます。
外壁塗装の施工手順
外壁サイディング塗装のスケジュールは、順調に進んだとしても10日間は基本的にかかるため、最低でも二週間を塗装期間としてみておいた方が良いです。
色打ち合わせ
外壁サイディング塗装の工事は、まず色の打ち合わせから始まります。サンプルが小さくてわかりづらい時は、試し塗りを頼んで納得してから着工を依頼してください。
家の模様や光の加減などの環境の変化で、大きくイメージが変わってしまうからです。最低でもA4サイズくらいの見本版を作ってもらいましょう。
挨拶回り
色が決まれば、塗装工事についてご近所へ挨拶をしましょう。
隣の家に塗料が飛んだり塗料独特の匂いが出るため、余計なご近所トラブルを防ぐためにも、最初のあいさつ回りは重要なものです。
仮設足場
次は足場の設置です。
足場の材料を運び入れて足場を組み、塗料の飛散を防止するためのシートを付けたりする養生を行います。家の周りにあるものは事前に移動しておきましょう。
高圧洗浄
次は塗装前の洗浄です。水を高い圧力で噴射し、外壁のほこりや汚れを除去します。
古い汚れが残ったまま塗料を塗り替えても、二、三年で剥げ落ちてしまいます。
高圧洗浄機がかけられない場合は、ブラシなどを使って手作業で汚れを落とします。
この場合は洗浄の工程期間は長くなります。洗浄後は乾燥する期間も設けなければいけないので、1日から3日間は必要となります。
下地処理
次は下地処理です。
これは外壁にひび割れがあった場合にシーリング材や樹脂モルタルで補修したり、金属部分のサビをやすりやサンダーで削ったりすることです。
これは「ケレン」という作業で、この工程を省くとどんなに塗装職人の技術が優れていても、十年と持たない塗装になってしまいます。
コーキング打ち
目地にコーキングを打っていきます。
縦目地は、打ち替えを行い、サッシまわりは増し打ちしていきます。
クリヤー塗装の場合は、先に塗装を行い、最後にコーキングを行い、逆の手順となります。
養生
次に塗料が付いてはいけない箇所をビニールで覆って保護し、塗装作業に入ります。
塗装作業
塗装の工程は下塗り、中塗り、上塗りの三回塗りが基本です。そして点検手直し、足場の解体・撤去となり、外壁塗装の工事は終了となります。
最後に
外壁サイディングの塗装工事中に注意したいポイントは、作業しているところを自分の目で見てみる、工程通りに進んでいるか業者に確認する、明るい時間帯に塗装のチェックをする、の三点です。
工程を知って、納得いく工事を行っていきましょう。