現在多くの新築住宅で採用されている外壁材を貼る際に、目地の部分に充填されるものがシーリングと呼ばれるものです。
またモルタルの外壁がひび割れてしまった際に、これを補修する場合にも、シーリングを用いた工事が行われることになるでしょう。
また単に外壁材の目地を埋めるために使うものだけではなく、実は外壁材のずれを吸収する大切な役割があります。
シーリングについて
シーリングの役割
外壁材は、日々日光や雨や風、地震などの様々な刺激を受けて、少しずつ収縮したりずれたりするケースも見られます。
このわずかなずれを伸縮性のあるシーリングが吸収して調整する役割を持ちます。
シーリングの劣化
施工したばかりのシーリングは、指で押すと弾力が感じられますが、5年から10年もたつと少しずつ劣化が見られるようになり、さまざまな異常が見られるようになります。
その異常の一つがひび割れや破断です。
素材そのものの柔軟性が少なくなっている証拠と言えます。
ひび割れを放置してしまうとさらにシーリング剤がかたくなり亀裂が入る状態となります。
ここまで進んでしまうと早急に外壁塗装の補修が必要となるでしょう。
そのほかにも施工した部分がやせて細くなってしまう肉やせなども、危険な合図と言えます。
シーリングは自分でできる?
外壁塗装におけるシーリングの補修は、DIYでできるのではないかと思う人も多いかもしれません。
しかし思っている以上に危険な作業となり、梯子から落ちてしまったり、失敗するなどの様々なトラブルが発生しています。
そのため自分で行うのではなく、外壁塗装業者などに依頼するのが一番と言えるでしょう。
シーリング工事の費用は?
外壁塗装業者に依頼するとなった場合には、外壁塗装のシーリングの費用が気になるかもしれません。
具体的な費用としては、打ち直しの場合の価格と費用としては、1m当たり約900円から1200円、そして現在あるシーリングを撤去するために1から3万円ほどがかかることになるでしょう。
一般的な2階建ての住宅に180mの施工をした場合には、約21万6000円が費用の相場と言えます。
ここに撤去代の1から3万円や、足場代が15から20万円プラスされることを考えると、全体的な費用が33から45万円ほどとなります。